鹿児島県・トカラ列島近海では6日も地震が相次ぎ、午後2時過ぎには同県十島村の悪石島で震度5強の揺れを2度観測した。7日午前0時過ぎには震度5弱を観測する地震も起きた。近海を震源とする震度1以上の地震は、6日午後3時時点で累計1500回に達し、依然として活発な地震活動が続いている。気象庁は当面の間、震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけている。
気象庁によると、1回目の震度5強の地震は午後2時1分に発生。震源の深さは21キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は4・9と推定される。2回目は同7分にあり、震源の深さは23キロ、Mは5・5(推定)。いずれの地震も津波はなかった。
同庁の海老田綾貴・地震津波監視課長は6日夕に記者会見し、「(地震活動が)収まったとはいえず、依然として活発なのは変わりない」と述べた。
この日は、十島村からの2回目の島外避難が行われ、悪石島と小宝島の島民ら計46人が村営フェリーに乗り、鹿児島市に到着した。悪石島からは4日に13人が避難している。