10日に山開きをした富士山の静岡県側で登山者の事故が相次ぎ、11日午後6時までに3人の死亡が確認された。県警によると、9月上旬までの夏の開山期間中における同県側の死者は過去5年、0~2人で推移していた。山頂付近の悪天候が影響しているとみられ、県警は「天候や体力を考え、登らない判断も大切」と呼びかけている。
県警によると、山頂・剣ヶ峰付近では10日午後2時過ぎ、登山道から外れた場所で倒れている高齢男性が見つかり、その後死亡が確認された。同県側の登山ルート「御殿場ルート」でも同日夕、東京都狛江市の男性(77)が倒れ、11日に死亡が確認された。同日早朝には「富士宮ルート」でも男性が倒れ、死亡した。いずれも死因は調査中という。