2025年大阪・関西万博で、日本国際博覧会協会(万博協会)が建設して参加国・地域に貸し出す海外パビリオン「タイプB」と「タイプC」の計9棟が会場の人工島・ 夢洲 に完成し、11日、記者団に公開された。内外装の自由な設計が可能なBは同日から引き渡しも始まり、第1号として、中東のヨルダンが受領した。今後、順次引き渡され、内装工事や展示作業が始まる。
参加国が自前で建設する「タイプA」に対し、BとCは協会側が整備費を負担。100を超える国・地域が選択した。国・地域ごとに利用するBは、長屋形式の平屋で、壁で仕切られた区画にそれぞれ入り口がある。複数の国・地域が共同利用するCは、商業施設のテナントのような形式で、共通の出入り口がある。
大阪市内では同日、ヨルダンの式典が開かれ、完成イメージも公表された。現地の砂を敷き詰めて砂漠を再現し、歴史や伝統を五感で学べるという。