顧客からの依頼を3年余り放置したなどとして、福井弁護士会は17日、同会所属の弁護士(45)を12日付で業務停止1か月の懲戒処分にしたと発表した。
同会によると、弁護士は2019年11月、ハラスメントなどが原因で配偶者が死亡したとして、勤務先を訴えていた依頼人の弁護を引き受けたが、23年2月に契約を解除されるまで業務を行わなかったという。
弁護士はまた、依頼人が調査中に録音した関係者の会話の音声データを自らのパソコンに保存したが、バックアップをとっておらず、23年1月下旬にパソコンが故障した際にデータを失って依頼人に返還できなくなったとされる。
弁護士は読売新聞の取材に「処分を 真摯 に受け止め反省する」と話した。