愛知・高浜市役所で火を放った男、税金100万円超滞納…事件前から職員に「腹を切るぞ」と脅迫も

愛知県高浜市役所で16日、住所と職業不詳の男(62)が自らの体に火を放ち、職員3人が負傷した事件で、男が100万円超の税金を滞納し、事件前から職員を脅迫する言動があったことが、捜査関係者や同市への取材でわかった。
関係者によると、男は2年前から最大で百数十万円の市民税などを滞納していた。今年3月には市が男の預金を差し押さえ、毎月10万円の納税を約束したが、男は6月に5万円の減額を求めてきた。男は過去にも「腹を切るぞ」「火をつけてやる」などと職員を脅すことがあったという。
市によると、男は16日、電話で職員と納税額の減額について話すうちに激高。その後、来庁すると、1階税金窓口の執務スペースに入り込み、30歳代の男性職員を刃物で切りつけるなどした。男は110番で駆けつけた警察官に建造物侵入容疑で現行犯逮捕されたが、全身にやけどを負っており、搬送時は意識不明だった。県警は16日夜、治療のために男を釈放。男の回復を待って事情を聞く。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする