台風3号(ケーミー) 非常に強い勢力で沖縄に接近するおそれ 台風対策を

7月21日(日)6時現在、台風3号(ケーミー)はフィリピンの東を北西に進んでいます。今後さらに発達して暴風域を伴い、週中頃に非常に強い勢力で沖縄に接近する予想です。進路に近い沖縄では暴風を伴った雨で大荒れの天気となるおそれがあるため、早めに台風対策を行うようにしてください。▼台風3号 7月21日(日)6時 中心位置 フィリピンの東 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 北西 15 km/h 中心気圧 998 hPa 最大風速 20 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 30 m/s※記事本文は下に続きます。
沖縄は暴風や雨で大荒れに
台風3号の進路予想を見ると、太平洋高気圧の縁をまわるように北西に進み、24日(水)~25日(木)頃に沖縄の先島諸島付近を通過する可能性が高くなっています。この先も発達を続け、週明けには暴風域を伴い、週中頃には非常に強い勢力に発達することが予想されています。沖縄では23日(火)から25日(木)頃にかけて、暴風や雨で大荒れの天気となるおそれがあるため、今後の台風情報に注意するとともに、台風対策を早めに進めるようにして下さい。沖縄を通過後は大陸の沿岸のあたりを北上する可能性が高まっていて日本からは離れる見通しですが、台風の周囲をまわる湿った空気の影響で西日本の太平洋側などで雨が降りやすくなりそうです。雨量が多くなる可能性も考えられるため、台風の進路から離れていても油断はできません。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路に幅があることをイメージするために掲載しています。これらのメンバーを比較すると、沖縄の先島諸島方面に向かう傾向は概ね揃っているものの、まだ進路には若干のばらつきがあることがわかります。進路だけでなく、タイミングや勢力の予測も不確実性があります。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率がが3%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁) 奄美地方 2 % 沖縄本島地方 13 % 宮古島地方 54 % 八重山地方 72 %
台風発生は2か月ぶり 発生が増え始める時期
平年の台風発生数
台風の発生は5月末に発生した台風2号以来およそ2か月ぶりです。台風発生数の平年値を見ると、7月の台風発生数の平年値は3.7個で、台風の発生が増えてくる時期です。秋にかけての本格的な台風シーズンの始まりですので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風3号の名前「ケーミー(Gaemi)」は韓国が提案した名称で、あり(蟻)のことを指す韓国語()からとられています。

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