25万人に影響出た東海道新幹線、前日乗れなかった客は「JR東海はプロ意識が欠けている」

保守用車両同士が22日未明に線路上で衝突、脱線し、浜松―名古屋間の上下線で終日運休した東海道新幹線は23日、始発から全線で運転を再開した。
JR東海によると、この日の運転再開に向け、車両や乗務員の配置計画の大幅な組み直しが必要だったため、遅れや運休が出る可能性もあったが、ダイヤに大幅な乱れはなかった。
東京駅の新幹線改札前では23日、始発前から前日に乗れなかった客らが詰めかけた。22日夕の新幹線で大阪に戻る予定だったという大阪府東大阪市、自営業斎藤優巳さん(31)は「知人に預けたペットの犬が心配」と話し、「事故は未然に防げたはずで、JR東海はプロ意識が欠けているのでは。東京に行く時に新幹線が使いづらくなる」と語気を強めた。
斉藤国土交通相は23日の閣議後記者会見で、「夏休みが始まった時期に大きな混乱が生じ、約25万人に影響したことを大変重く受け止めている。鉄道の安全・安定輸送の確保に向け、事業者を指導していきたい」と語った。

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