「1年、棒に振れますか?」就活めぐりアカハラ 「苦しめられた」元学生の男性が損害賠償訴え ”公開謝罪”で睡眠障害に 神戸

神戸市内にある医療専門学校の学生だった男性が、教員から就職活動をめぐって全学生の前で謝罪を強要された上、反省文を提出させられるなどのアカデミックハラスメントを受けたとして、専門学校の運営法人に対し、損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴状などによりますと、神戸総合医療専門学校(須磨区)の元学生の男性(26)は去年、就職活動の一環で、2つの病院を見学しました。
しかし専門学校の教員は、実習期間中は理由なく病院見学に行かないよう男性に告げていたとして、見学後の男性に「なにか処罰をしないとあかんな」「1年、棒に振れますか?」と発言。
男性は留年か、3年生全員の前で謝罪するかを選ぶよう迫られた上、反省文の提出も求められたということです。
男性は大講義室で3年生70~80人を前にマイクで謝罪。
その際、ほかの学生から「公開処刑」「あれ、えぐいな」などの意見が上がったといいます。
その後、男性はうつ状態となり、睡眠障害を発症しました。
男性側は、学校の内規で「病院見学の禁止」は明記されておらず、謝罪や反省文の強要は「アカハラ」だとして、学校の運営法人に対し、約330万円の損害賠償を求めて、神戸地裁に提訴しました。
男性は会見で、「当時は感情を持つ余裕すらなかったほどに苦しめられた」、「同じ境遇で声を上げられない人も多く、きっかけになればと思い、提訴に踏み切った」と話しています。
学校側は「訴状を受け取っていないので、わからない」とコメントしています。

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