担任「加害生徒を許してやりなさい」いじめで不登校 学校対応怠る “教育受ける権利侵害”で札幌市を提訴

4年前、学校でいじめを受けたにもかかわらず、学校側の不適切な対応で不登校になり、教育を受ける権利が侵害されたとして、札幌市内の中学校に通っていた女子生徒が市を提訴しました。
札幌地裁に訴えを起こしたのは市内の公立中学校に通っていた女子生徒です。
訴状などによりますと女子生徒は中学1年生だった2020年7月、同級生から容姿をからかういじめを受けました。
女子生徒は担任に被害を訴えましたが「炊事学習のグループが一緒なのだから許してやりなさい」などと加害生徒を擁護したということです。
同じ月には容姿をからかう内容の動画をLINEグループに投稿されるなどしました。
女子生徒は卒業まで不登校になったということです。
いじめ防止法でいじめの発見や連絡を受けた場合には速やかに組織的対応を求められているにも関わらず、学校側は迅速な事実確認や必要な措置を怠り、女子生徒の学習に支障がでないようにする必要な措置も怠ったとしています。
女子生徒は「中学校の対応が不適切で不登校となり、学習の遅れが生じた」として札幌市に慰謝料などおよそ550万円の損害賠償を求めました。
札幌市教育委員会の山根直樹教育長は「まだ訴状が届いていないので、訴状が届き次第内容を確認して対応を検討します」とコメントを発表しています。

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