他人のクレジットカード情報を登録したスマートフォンを使って、コンビニで加熱式タバコをだましとったとして、中国籍の男が逮捕されました。男は観光ビザで入国後に犯行を行っていて、男のスーツケースからは犯行用のスマホ26台が押収されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定・職業不詳の楊拡毅(ヤン・クオイ)容疑者(47)です。 警察によりますと、楊容疑者は6月19日、大阪府吹田市内のコンビニで、他人のクレジットカード情報を登録したスマートフォンを使って、加熱式タバコの本体1点(5800円・税込み)をだましとった疑いがもたれています。 楊容疑者は犯行用のスマホ26台を所持し、スマホ1台につき3人分の他人のクレジットカード情報が登録されていたということです。クレジットカードはいずれも日本人名義で、フィッシングメールなどで情報をだましとられたとみられています。 また加熱式タバコ35カートンと本体9個も押収されています。 楊容疑者は観光ビザで6月15日に入国していて、その後、何者かに犯行を依頼された「買い子」だったとみられ、取り調べに対し「タバコの代理購入のアルバイトをしていただけ」と容疑を否認しているということです。 中国では日本の加熱式タバコが人気となっていて、警察は、男がだまし取った加熱式タバコを中国に不正に輸出する目的だったとみて捜査を続けています。