乳児の母乳に塩混ぜたか=母親を傷害容疑で逮捕―大阪府警

生後1カ月の息子に塩を混ぜた母乳を摂取させたとして、大阪府警捜査1課は8日、傷害容疑で契約社員の吉良莉歩容疑者(27)=大阪市此花区春日出中=を逮捕した。「全く意味が分かりません」と容疑を否認しているという。男児は母乳を摂取後、5日間の集中治療を受けた。
逮捕容疑は今年1月上旬、大阪府内の病院で、生後1カ月の男児に、塩化ナトリウムを含む母乳を病院の看護師を介して摂取させ、塩化ナトリウム中毒による高ナトリウム血症などの傷害を負わせた疑い。
同課によると、1月中旬に府内の児童相談所から虐待に関する情報提供が府警にあり、捜査を開始した。男児が体調不良になった直前に飲んだ母乳は吉良容疑者が持参したもので、男児の血液はナトリウムなどの濃度が異常値を示していたという。
同課は、子どもの病気やけがを捏造(ねつぞう)して献身的に介護し、周囲の同情を引こうとする「代理ミュンヒハウゼン症候群」の可能性や、病院関係者への不満や家庭環境など、動機や背景について詳しく調べる。
吉良容疑者は、2020年9月に別の男児の口に自分の血液を入れたとして逮捕され、21年10月に懲役8月、保護観察付き執行猶予3年の判決を受けている。
[時事通信社]

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする