大阪市中央区の心斎橋筋商店街の貴金属店で男性店員が刺殺され、高級腕時計が奪われた事件で、現場近くでスキンヘッドのゴム製マスクが見つかっていたことが捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は、強盗殺人未遂容疑で逮捕された中国籍の后馭波容疑者(27)がマスクで変装して店を襲撃した後、逃走中に脱ぎ捨てたとみている。
捜査関係者によると、后容疑者は入店時、スキンヘッドでサングラス姿だったが、逮捕時は短髪姿だった。事件後、現場近くの空き地の草むらから血のようなものが付いた包丁が見つかり、付近に首元まで覆うゴム製マスクもあった。
后容疑者は7日午後1時35分頃、客を装って入店後、女性店員(42)に刃物を突きつけて腕時計(販売価格6280万円)を奪い、店員の弘中辰弥さん(30)の腹部を刃物で刺した疑いがある。その後、逃走し、同日夕に関西空港で緊急逮捕された。