先月、長崎県佐世保市でアメリカ軍の基地周辺をドローンが飛行する映像を日本テレビは入手しました。アメリカ軍はNNNの取材に対して、違法とみられるドローンの飛行が複数あったことを認めた上で、捜査中であると明らかにしました。
日本テレビが入手した基地の周辺を飛行するドローンを捉えた映像では、白い光を点滅させたドローンが画面左から右へ、ゆっくりと移動していきます。
この映像は先月26日の午後8時ごろ長崎県の佐世保港で撮影されたもので、撮影した男性によると、飛行が法律で原則禁止されている海上自衛隊やアメリカ海軍の基地周辺を飛行しているように見えたということです。
撮影した男性「ドローンで空撮でもやっているのかなと思いながら見ていました。ちょっとしたら右の方から左の方に戻っていきました」
NNNの取材に対し、アメリカ海軍佐世保基地は「最近のアメリカ軍施設周辺におけるドローン飛行について承知している。これらの飛行は無許可であり、日本の法律に違反していると考える」とコメント。違法とみられるドローンの飛行が複数あったことを認めた上で、NCIS(=海軍犯罪捜査局)が捜査中であると明かしました。
ドローンをめぐっては今年3月、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を違法に撮影したとみられる動画が中国の動画共有サイトに投稿され、防衛省は対策の強化に乗り出すとしていました。
木原防衛相は、基地周辺へのドローン飛行について把握しているかどうかの有無を答えることで、基地の警備能力が明らかになり、侵入者などを利することにつながりかねないとして、「一つひとつに対して、飛行の有無を含めて、お答えを差し控える」と話しました。