北九州市は市内の日本語学校で結核の集団感染が発生したと発表しました。これまでに生徒11人が発病しています。
北九州市によりますと、市内の日本語学校に通う20代の男性が、健康診断で胸のレントゲンを撮った際に影があるのを確認。今年4月1日に病院を受診したところ、「結核」の診断を受けました。
男性と接触した可能性のある日本語学校の生徒や職員など335人のうち、9日現在で、8人の結核感染を確認。また、日本語学校の生徒10人が発病しています。重症者はいないということです。
結核は結核菌が体内に入ることで起こる病気で、感染した人のうち、結核を発症する確率は約5~10%。体の抵抗力が落ちている人は結核を発症するリスクが高くなります。
今年、北九州市では8日までに125人の結核の感染が確認されています。北九州市は、結核の感染拡大を防ぐためにも咳や痰などの症状が2週間以上続く時には、内科を受診して胸部のエックス線検査を受けるよう呼びかけています。