心斎橋の貴金属店強盗殺人、容疑者は関空での逮捕時に中国行きの航空券所持…国外逃亡を計画か

大阪市中央区の心斎橋筋商店街の貴金属店で7日、男性店員が刺殺され、高級腕時計が奪われた事件で、中国籍の后馭波容疑者(27)が事件当日に関西空港で逮捕された際、同日の中国行き航空券を所持していたことが大阪府警への取材でわかった。府警は店を襲撃後、国外に逃亡する計画だったとみている。
府警によると、后容疑者は事件3日前の4日、中国から短期滞在のビザで入国。7日午後1時40分頃に同店で腕時計(販売価格6280万円)を奪い、店員の弘中辰弥さん(30)を刺殺した疑いがある。この際、手を負傷したという。
后容疑者は事件時に使ったとみられる包丁や変装用マスクなどを店近くの空き地に捨てた後、南海難波駅から特急「ラピート」に乗車。車内のトイレには后容疑者のものとみられる血痕が付着していたという。同4時頃、関西空港の国際線出発フロア付近で捜査員に見つかり、強盗殺人未遂容疑で緊急逮捕された。
一方、9日の司法解剖の結果、弘中さんの死因は出血性ショックで、腹部の刺し傷は脊椎付近まで達していた。府警は同日、容疑を強盗殺人容疑に切り替えて后容疑者を大阪地検に送検した。

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