小林製薬の「紅麹」を含むサプリを摂取した人が健康被害を訴えている問題で、小林製薬は11件分の死亡に関する相談があったと発表しました。この11件については、厚生労働省に報告できていなかったということです。 小林製薬株式会社は、紅麹を含むサプリメントを摂取した人から健康被害を訴えている問題で、商品の自主回収や健康被害に関する相談の受け付けなどを行ってきました。 小林製薬は厚生労働省に対して3月22日の自主回収の発表以降、受け付けた「死亡との関連性を調査している対象事例数」を報告していて、6月28日に当初の5例の他、腎疾患以外のものについても、報告すべきと判断し新たに170人分の死亡に関する相談があったと報告していました。 その後、小林製薬側で問い合わせを検証する中で、新たに11件、死亡に関する相談で報告すべき事案があったと8月13日に発表しました。 小林製薬は調査を継続中だということですが、現時点で11件のうち、紅麹関連製品を摂取していなかったことが確認された事例が5件、今後医師等への詳細な調査を進める事例が4件、紅麹関連製品の摂取の有無を精査している事例が2件であることが判明しているということです。小林製薬は引き続き調査を行い、完了次第、追って報告するとしています。 また、報告漏れの原因について、小林製薬は紅麹関連製品との関連性が否定できない場合には、広く、健康被害情報として、厚生労働省等に報告することとして取り扱ってきたということですが、その取扱いが徹底できていなかったということです。 小林製薬は「本来ご報告申し上げるべき事項をご報告できていなかったこと、誠に申し訳ございません」としています。