JR九州高速船「クイーンビートル」浸水隠ぺいは社長の指示 浸水量は“裏の管理簿”に記録も航海日誌には「異常無し」と記載

JR九州高速船が博多と韓国・釜山を結ぶ「クイーンビートル」で浸水を隠し運航を続けていた問題で、親会社のJR九州が全てトップの指示だったことを明らかにしました。
JR九州 松下琢磨取締役常務執行役員「本当に申し訳ございませんでした」
JR九州はきのう会見を開き、クイーンビートルの浸水の隠ぺいなどについて謝罪しました。
クイーンビートルをめぐっては、今年2月、船首部分に浸水を確認したものの国に報告せず、浸水量のデータを改ざんして運航を続けていたことなどが発覚しています。
きのうの会見で、JR九州は浸水を国に報告しなかったのは、JR九州高速船の田中渉前社長の指示だったことを明らかにしました。
さらに、浸水量については“裏の管理簿”に記録する一方で、航海日誌などには「異常無し」と虚偽の記載をしていたことや、浸水を知らせる警報センサーが鳴らないようにおよそ60センチ高く位置をずらしていたことも明らかにし、これらについても田中前社長の指示と説明しました。
JR九州はおととい付で田中社長を解任していて、「安全体制、安全意識の再構築を最優先に取り組む」とコメントしています。

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