広瀬めぐみ参院議員(58)(15日に議員辞職)の公設秘書給与を巡る詐欺事件で、公設第2秘書の勤務実態などについて取材が進められていることを知った広瀬氏が、秘書を交代させて給与詐取の 隠蔽 を図っていた疑いのあることがわかった。東京地検特捜部は広瀬氏の違法性の認識を示す事情とみており、刑事責任追及へ詰めの捜査を進めている。
広瀬氏は2022年12月~昨年8月、公設第2秘書の女性に勤務実態のないことを知りながら、国から支払われた秘書給与など約400万円をだまし取った疑いがもたれている。
関係者によると、女性は公設秘書に採用された後も岩手県遠野市にある不動産関連の社団法人で働き、秘書給与は夫である公設第1秘書が広瀬氏に渡していた。昨年7月頃、「週刊新潮」が女性を巡る疑惑を取材していると知った広瀬氏は、女性に送迎や事務作業などをさせて勤務実態があるように見せかけた上で、秘書の解職届を提出し、「退職」したように取り繕った。その直後、別の人物を公設第2秘書として登録したという。
広瀬氏は特捜部の任意の事情聴取に対し、女性に勤務実態がなかったことを認めたという。