自民裏金議員ビクビク…“広瀬めぐみショック”で解散総選挙「10.27投開票」へ前倒し説

岸田首相の退陣表明によって政治日程は流動的になった。9月下旬予定の自民党総裁選後、ご祝儀相場のうちに解散総選挙になだれ込むとの見方が与野党問わず広がっている。永田町では「10月29日公示、11月10日投開票」というスケジュールが囁かれるが、さらに前倒しする可能性が浮上。「チョメ姉さん」の裏金問題だ。
国から公設秘書給与をだまし取った詐欺容疑で関係先をガサ入れされた広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区=自民党を離党)が15日に辞職。10月に補選が実施されることになった。
「公選法の規定で、補選は10月27日投開票。近い時期に衆院選があったとしても、参院補選のため統合されません。衆院選の投開票が11月10日だと、補選は前哨戦と位置づけられてしまう。広瀬氏の不祥事が招いた補選は自民党に大逆風が吹くのは必至。負ければ衆院選への勢いがそがれるため、党内で『解散前倒しして補選と同日にすべき』との声が上がっています」(永田町関係者)
岩手といえば、高露出度の女性ダンサーを呼んでドンチャン騒ぎした「ハレンチ会合」に出ていた藤原崇衆院議員(岩手3区)の地元。党青年局長辞任に追い込まれたが「半年経っても、まだ尾を引いている」(県政関係者)という。立憲民主党の重鎮・小沢一郎衆院議員のお膝元であることから、そもそもは野党が強い地域だ。
■自民党の都合でどんどん前倒し
しかし、自民党だけの都合で衆院選の日程をあれこれできるのか。「総裁選を『9月20日投開票』にすれば可能」と言うのは、ある政界関係者だ。
「新総裁選出後、新内閣の閣僚・党役員人事を巡る党内調整をやり、9月末に臨時国会を召集。首班指名選挙を経て組閣する。その後、10月第1週に所信表明演説などを行い、第2週の早い時期に解散に踏み切れば、『10月15日公示、27日投開票』は実現可能だ。ただ、総裁選が後ろにズレれば日程が窮屈になり、補選との同日選は難しくなる」
ポイントは新内閣発足後の会見で、新首相が10月第2週の解散を「事前表明」することだ。2021年の前回総裁選で勝った岸田は、10月4日の首相としての初会見で「10.14解散」を宣言。事実上、全国の選挙管理委員会に衆院選の準備期間を与える奇策を取り、「10.31投開票」を実現したのだった。
一方、裏金議員は戦々恐々だ。
「事件のほとぼりが冷めるまでの時間が少しでも欲しいのが本音。とりわけ、裏金2728万円の萩生田前政調会長は先月の都議補選の八王子市選挙区で、お膝元にもかかわらず子飼い候補が大惨敗した。本人は復権を期して地元回りを徹底している。まだまだ時間が欲しいはずです」(官邸事情通)
赤ベンツ不倫に秘書給与ちょろまかし。広瀬への恨み節が聞こえてきそうだが、トンデモない弁護士に党を挙げてバッジをつけさせた自業自得だ。
◇ ◇ ◇
「週刊現代」「フライデー」元編集長の元木昌彦がコラムで広瀬めぐみ氏をバッサリ斬っている。●関連記事【もっと読む】は必読だ。

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