猛暑が続く中、無料で開放している大分市の市民プールでは水温上昇に伴い、開場時間中に遊泳が中止となる事態が相次いでいる。市スポーツ振興課などによると、同市横田の大在公園プールでは、17日まで18日連続で午後5時の閉場前に遊泳を中止した。【山口泰輝】
強い日差しが照りつける14日午後3時半の同プール。「本日の遊泳は中止とさせていただきます」とアナウンスされると、元気よく泳いでいた子どもたちは、残念そうな表情でプールから上がった。
同プールでは、開場の午前10時以降、スタッフが1時間おきに水温を測定。水中にじっとしていても体温が下がらないとされる34度を超えると、熱中症予防のために遊泳を中止している。
その他の市民プール4カ所でも、7月20日のオープン以来、多いところで10日間前後、開場中に遊泳を中止した。現場責任者の一人は「そもそも水道水の温度が高くなっている。対策として、プールに入れる水の量を増やしている」と話していた。
気象庁によると、市の最高気温は8月の17日間中、猛暑日となる35度以上が12日間、他5日間も34度台となった。
同課は「プールを利用する際は事前に電話などで開場状況を確認してほしい」と注意を呼び掛けている。