台風9号は勢力を維持しながら北上を続けています。台風の強風域に入っている沖縄地方では引き続き激しい雷雨となり、大雨となる所がある見込みです。予想よりも雨雲が発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨となるおそれがあります。気象庁は20日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの突風に注意を呼び掛けています。
また台風から離れた九州南部などにも台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んでいて大気の状態が非常に不安定となっています。激しい雨となり大雨となる所がある見込みで、注意が必要です。
気象庁によりますと、台風9号は19日午後3時には沖縄県久米島の西およそ80kmの海上にあって、1時間に25キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は998hPa、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっています。今後、台風は勢力を維持しながら東シナ海を北上する見込みです。
雨の予想
▽20日午後6時までの24時間に予想される降水量(多い所) 沖縄地方 80ミリ 九州南部 100ミリ 四国太平洋側 180ミリ
風の予想
▽20日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速) 沖縄地方 20メートル(30メートル) 奄美地方 15メートル(25メートル)
波の予想
▽20日にかけて予想される波の高さ 沖縄地方 4メートル うねりを伴う 奄美地方 4メートル うねりを伴う
気象庁は、沖縄地方では土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、沖縄地方と奄美地方では、強風やうねりを伴った高波に注意が必要です。