8月19日午後、自民党総裁選への立候補を表明した小林鷹之前経済安全保障担当相(49)。その小林氏の出馬会見にも同席した大塚拓衆院議員(51)が7月末、地元支援者らとの会合で、同じく総裁選への出馬が取り沙汰される小泉進次郎元環境相(43)について「実力的に無理」などと語っていたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。大塚氏の発言を収めた音声データを入手した。
小林氏は2012年の衆院選で初当選。2021年に経済安保相として初入閣を果たした。千葉2区が地盤で、現在当選4回。二階派に所属してきた。
「開成中・高から東大法学部を経て、旧大蔵省に入省。ハーバード大ケネディ行政大学院にも留学し、公共政策学修士を取得した。イケメンで高身長、『欠点がないのが欠点』とも言われます」(政治部記者)
当選5回で、妻は丸川珠代元五輪担当相の大塚氏
一方、小林氏の出馬会見にも同席した大塚氏は2005年の衆院選で初当選。財務副大臣、内閣府副大臣などを歴任してきた。埼玉9区が地盤で、現在当選5回。安倍派に所属してきた。妻は丸川珠代元五輪担当相(53)だ。
「大塚氏もまた、ハーバード大ケネディ行政大学院に留学し、公共政策学修士を取得している。2人は共に、中堅若手の有志でつくる『山水会』のメンバー。首相を目指す小林氏にとって、大塚氏は重要な右腕の一人です」(同前)
「小泉進次郎自身もすごいやる気になってるけど」
大塚氏は7月30日、埼玉県毛呂山町毛呂本郷商店街総会に参加。地元支援者らとの懇談に臨んだが、その時の様子を収めた音声データを入手した。大塚氏は会合の後半、小泉氏の名前を出して、以下のように述べていた。
「小泉進次郎は、結局菅(義偉)さんがここ何週間かやっぱり小泉推しの雰囲気を醸し出していて、それを受けて小泉進次郎自身もすごいやる気になってるけど。人気があるんで、人気にあやかりたいと思って乗る議員はいると思うんですけど、ちょっと実力的にそういうのをやらせるっていうのはどう考えても無理なので」
大塚氏は「批判的に論評することはしておりません」と回答
大塚氏に(1)会合への参加、(2)発言内容について、事実関係を尋ねたところ、以下のように回答した。
「残念ながらご質問は事実ではありません。記事に掲載されないようお願い致します。
今後の人間関係に大きな影響を与えることになりますので、他のいかなる場においても、公開される前提で各候補者について私自身の見解として批判的に論評することはしておりません。伝聞・憶測も含め、私の名前が特定できる形で記事にされることはお控え頂きたく、切にお願い致します」
だが、大塚氏の会合での発言はそれだけではなかった――。
8月20日(火)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および8月21日(水)発売の「週刊文春」では、大塚氏の発言の詳細のほか、小林氏の人物像や同級生からの評判、リベラル派弁護士とされる妻の存在、政治資金集めの裏側などについても取り上げている。
さらに、「 週刊文春 電子版 」では、小泉氏に加え、総裁選出馬への意欲を示す高市早苗経済安保相や石破茂元幹事長らについても言及した大塚氏の音声データを公開している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月29日号)