電話かけてアダルトビデオの音声流す…猫カフェが「性被害」訴え 「民事・刑事両方で」法的措置検討

「お盆休みに保護猫カフェに電話かけてきてAV(編注:アダルトビデオ)の音声流すなどのイタズラは県の迷惑防止条例に違反しますので、続く場合は法的措置を検討します」――。
横浜にある猫カフェ「猫カフェmfmf」(@catcafemfmf)が2024年8月13日、Xでこう忠告した。同店はJ-CASTニュースの取材に対し「女性スタッフがいる可能性が高い店舗を狙った非常に劣悪で卑劣な犯罪だと思います」「悲しい、傷ついた、ショックというよりただただ腹が立ち、怒っております」などと説明した。
「同業種で同じ事が起こればスタッフの退職などにも」
同店は続けて「誠に遺憾ではございますが、当店には既にアダルトな音声でダメージを受けますような可憐で若年の可愛らしいスタッフはおりません」ともつづっている。
この投稿は16日時点で489万回表示、5万3000「いいね」、5700回リポストされ、大きな反響を呼んでいる。コメント欄では職種は異なるが同様の被害を受けたことがあるという声が多くみられた。
店舗では、J-CASTニュースの14日の取材に対して、被害について「お店をピンポイントで狙って、このように掛けてくる電話は2回目です」と説明。前回は電話口で性的な発言をされたといい、「度が超えている」としている。
他にも「女性と話したい(お酒を飲みながら相手をしてくれるか、店内で女性スタッフと話せるか)というような電話は半年に1度くらいの頻度であります。また、ただ女性と話したいだけで店内ルールシステムを説明しろと突撃してくる不審な男性も度々おります(毎回同じ人がくるため、来店目的ではない事が明白)」などと被害の頻度を明かした。
こういった性被害は、スタッフの退職にもつながりかねないと訴えている。
「現状を社会全体で受け止め、厳罰化や再発防止を考えていければ」
「法的措置」の具体的内容については、「猫などにも危険が及ぶ、スタッフどちらかの特定個人を狙うなどの行動が見える際には、番号の開示請求の上、迷惑防止条例と営業妨害、スタッフ個人を狙っている場合はストーカー防止条例などの適応を視野に入れ、刑事と民事両方で弁護士に相談の上、警察への対応を考えています」と説明した。
「自演などを疑う声もありますが、他の猫カフェ来店の際などに他店スタッフと情報共有するとこのような被害はどの店舗でも起こっています。その為、電話対応をやめ予約は全て予約サイトやDM経由の店舗もあります。女性スタッフのみの店舗でだけ問題行動を起こすお客様の話、付きまといやキャバクラのような接客を求められる話も珍しい事ではありません。また、これは猫カフェだけでなく同ビル内に入っているネイルサロンやアイラッシュ専門店でも多く起きています。引用欄にも多くの被害報告があります」と他の猫カフェや他業種での被害についても語った。
今回Xで注目を集めたことについては、「今回は猫カフェに、という珍しい業種に起こった事 被害者本人がSNS担当で親族経営という形のため注意喚起しやすい環境だったのでツイートされ、人目をひきましたが決して珍しい犯罪ではありません。この様な許し難い行為が、多発している現状を社会全体で受け止め、厳罰化や再発防止を考えていければ良いなと思っています」と振り返った。

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