マリアナ諸島付近にあった熱帯低気圧が、22日午前3時に「台風10号 サンサン」になりました。
台風の”中心”が、予報円の中に入る確率は70％で、23日午後時点では、関東、東海、近畿、四国までが予報円の中に入っています。
27日（火）～28日（水）にかけて、暴風域を伴ったまま、強い勢力で接近する可能性が高くなってきました。
台風の進路予想は、気象庁の予報を参考にしていただきたいですが、世界各国のスーパーコンピュータでは、どのようなシミュレーションをしているのか見てみます。
ヨーロッパ中期予報センターの上空1500m付近の強風エリアや、海面気圧の予想を見ると、28日（水）に紀伊半島の南まで北上した後、東寄りに進路を変えて、東海地方付近を通過する予想です。
また、アメリカ大気庁NOAAの予想も、28日（水）に発達した状態で、東日本付近を直撃する予想になっています。
日本のスーパーコンピュータの予想では、さらに、南寄りのルートを通る予想です。台風が近づく前から湿った空気が入るため、太平洋側は局地的に大雨のおそれがあります。
日本のシミュレーションでは、紀伊半島の南の海上で東寄りに進路を変えて、関東を直撃し、本州を縦断する予想です。
ただ、この予報はあくまで一例で、まだこのルートを通ることが定まったわけではありません、最新の台風情報を確認するようにしてください。
【08月23日 午後6時40分発表】●24日（土）午後6時の予報「強い」存在地域 小笠原近海進行方向 北20㎞/h中心気圧 975hPa中心付近の最大風速 35m/s最大瞬間風速 50m/s
●25日（日）午後3時の予報「強い」存在地域 日本の南進行方向 北北西20㎞/h中心気圧 955hPa中心付近の最大風速 40m/s最大瞬間風速 60m/s
●26日（月）午後3時の予報「非常に強い」存在地域 日本の南進行方向 北西15㎞/h中心気圧 950hPa中心付近の最大風速 45m/s最大瞬間風速 60m/s
●27日（火）午後3時の予報「強い」存在地域 日本の南進行方向 北15km/h中心気圧 955hPa中心付近の最大風速 40m/s最大瞬間風速 60m/s
●28日（水）午後3時の予報存在地域 本州進行方向 北北東30㎞/h中心気圧 975hPa中心付近の最大風速 30m/s最大瞬間風速 45m/s
26日（火）～28日（水）にかけて、雨や風などの影響が出る見込みで、交通への影響も出るおそれがあります。予定の変更なども検討してください。
JR東海は、沿線での大雨や強風が予想されるため「東海道新幹線」と「JR在来線」について、17日～18日を中心に「計画運休や運転見合わせの可能性」があるなどと発表しています。（23日午後5時半発表）
また、週末までに、ハザードマップや防災グッズの確認、停電対策などを済ませておいてください。
冷蔵庫の中に凍らせたペットボトルを入れておくと停電した際、保冷剤代わりになるので、準備しておくとよいでしょう。