靖国神社(東京都千代田区)の神社名が刻まれた「社号標」と呼ばれる石柱への落書きが見つかった事件で、関与した人物は中国籍の10代男性とみられることが23日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁が器物損壊容疑で捜査を続けている。
捜査関係者によると、男性は事件の数日前に複数人で日本に入国。18日夜に一人でホテルを出て、靖国神社に向かった。現場の防犯カメラからは同日夜、社号標に上がっているこの男性とみられる人物の姿が映っていた。男性は一度ホテルに戻った後、19日に出国したという。
落書きは19日未明、神社関係者に発見された。社号標には「厠所(トイレ)」や「軍国主義」「狗(犬)」などと、中国で使われている簡体字を用いて書かれていた。