小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントを巡る健康被害問題で、大阪市は27日、食品衛生法に基づき、原料を製造していた同社の旧大阪工場(同市、昨年12月に閉鎖)を立ち入り調査した。同市による同工場への立ち入りは3回目。
大阪市によると、調査では製造記録を基に、工場内で原料の製造に携わった関係者から当時の状況について聞き取りを行い、汚染経路の特定につなげる。
健康被害問題を巡っては、国立医薬品食品衛生研究所(川崎市)が同社から過去3年分の紅麹原料の提供を受け、健康被害の報告のあった昨年6~8月の製造分を分析。その結果、天然化合物「プベルル酸」と、2種の化合物の計3物質が検出された。
厚生労働省によると、3物質はいずれも青カビが介在して生成されたとみられ、旧大阪工場の種菌培養室などからは、青カビが検出されたことが分かっている。
[時事通信社]