斎藤知事が歩いた場所は“車両進入禁止”エリアだった 「20m手前から歩かされ怒鳴った」パワハラ疑惑 会合後は標識移動させ公用車を出口に横付け 県職員が忖度か

兵庫県・斎藤知事のパワハラ疑惑。このうち、「公用車から降りて歩かされると職員に怒鳴った」とされる疑惑で、知事が歩いたという場所はもともと車両の進入禁止エリアだったことがわかりました。
去年11月、斎藤知事は兵庫県播磨町にある県立考古博物館での会合に出席しました。問題は、会合が始まる前のこと…
(記者リポート)「告発文書によりますと、斎藤知事はこの場所で車を下ろされ、そこから入り口に向けて20mほど歩かされたために、その場にいた職員を怒鳴り散らしたとされています」
ところが、よく見ると、車を止めた場所には「自転車通行禁止」の看板が。当然、車も進入できません。
(考古博物館スタッフ)「この場所自体が遺跡になっていて、車が入ることは許されていない」「(車両進入の)許可も出していない」
斎藤知事は、きちんとルールを守った職員に激怒したのでしょうか。当初斎藤知事は…
(斎藤知事)「厳しく指導したことはありますけど、業務上必要な範囲内での指導だった。ハラスメントの認識はない」
この“厳しい指導”が、のちに新たな問題を起こします。会合が終わった後、参加していた職員が、驚きの光景を目にします。
(会合に参加した職員)「出入り口の近くにいて、扉が開いた時に知事のアルファードが止まっていて『えっ?なんであるんやろ?』となった」
車の進入が禁止されている入り口のすぐそばに、知事を乗せる車が止まっていたというのです。
その後の取材で、県の職員が標識を移動させ、車を進入させたことがわかりました。斎藤知事に対する、職員の「忖度」があったのでしょうか。
一連の行為について28日、改めて知事に問いかけると…
「(Q.歩いた区間が進入禁止区域だったことを知っていたか?)知らなかった」
「(Q.帰りは玄関の入り口近くまで車を付けて帰った?)そこは認識していないので確認するが、そうだった可能性はあると思う。結果的にそこで不快に思われた方がいればおわび申し上げたい」

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