台風10号(サンサン)と高気圧の間を吹く南風が関東に湿った空気を次々に送り込み、雨雲を発達させています。西部では激しい雨が続き、東京・多摩に土砂災害警戒情報が発表されました。
今夜は雨が続き、災害発生に警戒
関東付近には南から非常に湿った空気が流れ込んでいます。夕方を過ぎてから西部の山沿いを中心に雨雲の発達が目立つようになり、1時間の最大雨量は青梅市で20時38分までに72.5mm、八王子市で20時45分までに55.5mmの非常に激しい雨を観測しました。24時間雨量も100mmを超えて土砂災害の危険度が高まり、21時には青梅市やあきる野市などに土砂災害警戒情報が発表されています。神奈川県や埼玉県の一部にも土砂災害警戒情報が発表中です。また、川の水位も上昇していて、多摩川と合流する浅川は八王子市の観測所で避難判断水位が続くとみられることから、氾濫警戒情報が発表されました。雨雲の発達しやすい状況は明日30日(金)の早朝にかけて続くとみられ、局地的にはさらに100mm前後の大雨が予想されます。土砂災害の危険性がさらに高まり、河川の増水、氾濫などのおそれもあるため厳重な警戒が必要です。今夜はできるだけ安全な所で過ごすようにしてください。