熊本市交通局は2日、熊本市電で発車直後にドアが開くトラブルがあったことを発表しました。今年に入って11件目のトラブルです。
■熊本市交通局 松本光裕次長
「市電のインシデント等が立て続けに発生し、再発防止に取り組むことを再三にわたり発表している中、このような事案を発生してしまったことは、交通局として非常に重く受け止めております。本当に申し訳ありませんでした」
トラブルが起きたのは、熊本市電の健軍町発・田崎橋行きの車両です。熊本市交通局によりますと2日午前7時30分頃、新水前寺駅前電停を発車した直後に扉が開き、40センチほど前進しました。
市電では安全対策として、車両の乗り口のマットにスイッチを設置し、扉が完全に閉まる直前に乗客が踏むと扉が開く仕様になっています。
熊本市交通局は今回のトラブルの原因について、扉の前にいた乗客が発車後にステップに下り、マットのスイッチを踏んだためとしていますが、本来、発車後に扉が開くことはなく、何らかの設備トラブルにより開いたとみています。
スイッチは2週間に1度点検していて、前回の点検の際には異常は確認されていませんでした。熊本市交通局は、今回のトラブルについてインシデントに該当するか検討しています。熊本市電のトラブルは、今年に入り11件目です。