韓国から来日1週間で強盗・窃盗3件 33歳男が起訴内容を一部否認 妊婦負傷の事件も

韓国から来日約1週間で、妊婦からかばんを奪ってけがをさせるなどの事件を3件繰り返したとして、強盗致傷と窃盗罪に問われた住所不定、無職、金大皓(キムデホ)被告(33)=韓国籍=の裁判員裁判の初公判が3日、大阪地裁(三輪篤志裁判長)で開かれた。被告は2件の窃盗罪は認める一方、強盗致傷罪は「認めません」と述べた。弁護側は強盗致傷ではなく、恐喝と傷害罪にとどまると主張した。
検察側の冒頭陳述によると、被告は昨年3月21日、短期滞在ビザ(査証)で韓国・釜山空港から関西国際空港に到着。同日午後、大阪・ミナミの百貨店でブランド品の財布(販売価格約6万円)を万引した。
さらに、同25日午後に大阪府豊中市内の路上で通行中の30代女性にきりのようなものを突き付けてショルダーバッグを奪った上、逃げようとして転倒した女性に全治1週間の軽傷を負わせたほか、その2日後には大阪市内の路上で60代女性のかばんをひったくったという。
弁護側は冒頭陳述で豊中市での強盗致傷事件について「きりを示しただけで、被害者が抵抗できない状況に陥っていたとはいえない」と反論した。
この日は、この事件の被害女性の証人尋問も行われ、女性は「当時妊娠中で、おなかの子に危害が加わる可能性もあった。許せない。厳しい処罰を求める」と述べた。

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