兵庫県の斎藤知事をめぐるパワハラ・おねだり疑惑を調査する百条委員会。6日午後3時からは斎藤元彦兵庫県知事が出頭し、証人尋問が行われています。斎藤知事は告発文書を知ったきっかけについて、「こういったものが出回り始めている」という話があり、「今年3月20日、民間の人から手に入れました。」と話しました。その翌日、知事が4人の幹部を招集したといいます。その場で「内容を見て問題がある」と認識したといい、調査を指示したということです。その理由について知事は、「文書の内容が、事実でないことが含まれていると感じ、片山副知事も『違う』ということでしたので、なぜ作成したのかなど、事案を把握するのは大事」と思ったとしました。さらに、3月22日に職員のメール調査が行われたことについては、公用メールをチェックするやり方が過去にあると説明をうけ、「わかった」と了承したと話しました。また、「公益通報の協議はしていない」と証言しました。◆疑惑の当事者が調査することは「問題ない」続いての質問では、「告発文に書かれている疑惑の当事者、具体的には片山副知事が、人物を特定する調査する点はどうなのか」、と聞かれます。すると斎藤知事は、「問題がない」と回答しました。その理由については「あくまで初動調査は、どなたが作成されたのかを調べるもの。そこには問題ないとしました。書いている内容については、人事課がやるものと、分ければいいと考えている」と話しました。奥谷委員長が「当事者が調査すれば握りつぶすのでは・・と感じなかったのか」と聞かれると、斎藤知事は「告発というより、誹謗中傷性の高いものを作成した、と感じたので、調べるのは大事だ」と回答しました。◆懲戒処分までのやりとり質問は、告発文書の扱いやその後、懲戒処分をするまでのやりとりの詳細に及びます。奥谷氏は、これまでの百条委での証言などをもとに、「4月上旬に人事課から、『処分は公益通報を待ってからすべき』と進言を受けていますよね?」と聞くと、斎藤知事は、「私の認識では、進言を受けた記憶はない」と証言しました。そして、「調査に時間がかかりそう」というのは聞いた覚えがあるが「公益通報を待ってから、という進言を受けた記憶はない」と繰り返しました。◆「記憶上、指示はしていない」さらに、処分の前に自らがしたとされる指示についても否定しました。奥谷委員長が、「4月15日に『公益通報結果を待たずに処分できないか」と検討を指示したのは知事ですね?」と聞くと、斎藤知事は、「わたしがそういった指示をした記憶はない。記憶上、指示はしていないと思う」と述べました。さらに「私の認識では、公益通報を待たずに処分をしろとか、そういったことは言っていない」と証言しました。その瞬間、会議室はすこしざわめきました。その後、議員からの質問が続いています。