立憲民主党の代表選告示、野田・枝野・泉・吉田氏が記者会見…次期衆院選見据えた党運営や野党共闘が争点

立憲民主党代表選が7日午前、告示され、野田佳彦・元首相(67)、枝野幸男・前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4氏が立候補を届け出た。次期代表は23日に東京都内で行われる臨時党大会で選出される。
代表選は、2021年11月に就任した泉氏の任期満了に伴うもの。選挙期間は自民党総裁選を上回る17日間となる。各陣営関係者は7日午前、立候補に必要な推薦人名簿などを党本部に提出した。次期衆院選を見据えた党運営や野党共闘などが主な争点となる。
立候補した4氏は、都内の党本部で記者会見に臨んだ。野田氏は「政権を取りに行く心合わせ、力合わせをするための政権交代前夜の代表選だ」と訴え、枝野氏は「自民党を 凌駕 する議論を戦わせ、立民を新しい国民政党へと発展させる代表選にする」と語った。泉氏は「3年間、政権を担いうる党にするため現実路線の歩みをしてきた」と実績を強調。吉田氏は「これまでの政治の慣習にとらわれない、等身大の政治を作りたい」と述べた。
吉田氏は出馬に必要な推薦人集めが難航し、立候補届け出の締め切り直前まで調整を続けた。出馬に意欲を示していた江田憲司衆院議員(68)は推薦人が確保できず、出馬を断念し、吉田氏の支援に回った。
代表選は計740ポイントを争う。国会議員136人(衆院98人、参院38人)に1人2ポイント、次期衆院選や来夏の参院選の公認候補予定者98人に各1ポイントがそれぞれ与えられる。地方議員と党員・協力党員(サポーターズ)には185ポイントがそれぞれ割り振られ、得票数に応じて各候補にドント方式で比例配分される。
1回目の投票で過半数のポイントを得た候補がいなかった場合、上位2人による決選投票となる。
4氏は7日午後、日本記者クラブ主催の公開討論会でも政策論争を交わす。選挙期間中は、全国11か所での候補者討論会や、テレビやインターネット番組での討論会も予定されている。

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