十勝の士幌町でことし7月1日、牧草地に陸上自衛隊第5旅団所属の無人偵察機「スキャンイーグル2」が墜落していたことがわかりました。
この無人偵察機は当時、鹿追町にある然別演習場の敷地内で飛行訓練が行われていました。
あらかじめプログラミングされた経路を飛行する予定でしたが、何らかの理由で通信が途絶え、捜索したところ、演習場から約80メートル東の牧草地に墜落しているのが見つかったということです。
けが人はいませんでした。
無人偵察機は災害時などの情報収集に使われる機体で、全長1.7メートル、両翼幅3.1メートル、重さ26.5キロでした。
陸上自衛隊は事故直後、自治体や警察、機体が墜落した土地の所有者などに報告していましたが、公には発表していませんでした。
また、公表しない判断については「適切な対応」だったとしています。
これまでの調査で機体に異常はなかったことがわかっていますが、詳しい原因が判明するまでは、同型機の飛行訓練を中止しているということです。
陸上自衛隊が引き続き、当時の気象状況などについて調べを進めています。