袴田事件、26日に再審判決 「検察は控訴断念を」横浜で街頭アピール

1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審判決を前に、袴田さんを支援する街頭アピールが8日、横浜市中区の桜木町駅前広場で行われた。26日に無罪判決が言い渡される公算が大きい中、支援者6人が代わる代わるマイクを握り、「完全無罪」に向けて検察の控訴断念を要望した。
元プロボクサーの新田渉世さんは、収監中の袴田さんと東京拘置所で面会した際のやりとりに言及。精神的に一段と不安定になり会話が困難な袴田さんが、ボクシングの質問に懸命に答える様子を振り返り、「もう一度、元気な姿を取り戻してもらいたい」と力を込めた。
同じくボクシング界に身を置く市川次郎さんは、判決結果だけでなく、その内容に注目していると強調。刑事事件の証拠隠滅などを禁じる刑法104条に触れ、「ねつ造証拠を採用し続けている検察の罪」こそが問われるべきだと訴えた。
アムネスティ・インターナショナル日本神奈川連絡会の賀来新子さんは「司法がメンツを守るために袴田さんの約48年を奪った」と憤りの声を上げた。活動は日本国民救援会の神奈川県本部が主催した。

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