札幌市西区の三角山付近で13日午前0時頃、自然歩道に設置された監視カメラに2頭の若グマが映った。12日に駆除されたヒグマの子とみられ、市は13日夜、三角山の自然歩道の入り口3か所を閉鎖した。今季3度目で、2週間ほど閉鎖して出没状況を確認する。
市は12日早朝、西区小別沢の緑地に設置した箱わなにかかった推定14~15歳のメス1頭を駆除した。2022年に巣穴調査中の男性2人を襲ったクマと同一の可能性があり、市は通し番号から「ナンバー18」と名付けて警戒を続けていた。
駆除されたクマは親子3頭で行動していた。子2頭は推定1歳半~2歳くらいの若グマで、体長は推定1・2メートル。親離れしていてもおかしくない大きさという。2頭のうち1頭はオスとみられる。
市は、2頭は三角山付近で生まれたとみている。オスはメスと比べて、生まれた場所から離れていく習性があるという。秋元克広市長は13日の定例記者会見で、「2頭が周辺にとどまるのか移動するのか、状況を見ながら対策を検討する」と述べた。