能登半島地震の災害ごみ、都内へ初の鉄道貨物で搬出へ…東京と川崎の4施設で焼却処理

石川県は20日、能登半島地震の災害廃棄物(災害ごみ)の一部を、25日に鉄道貨物で東京都内に運ぶと発表した。332万トンと推計される災害ごみの広域処理は、新潟県で処理するために船による海上輸送が7月に開始されたが、鉄道による搬出は初めてで、復旧が進むことが期待される。
石川県によると、25日は輪島市と珠洲市から陸送した可燃ごみ計32トンを金沢市でコンテナ車に積み込み、金沢貨物ターミナル駅から隅田川駅(東京都荒川区)に輸送する。その後、東京都と川崎市の計4施設で焼却される。
鉄道貨物輸送は25日以降も継続的に実施する予定といい、馳浩知事は20日の県議会で「災害廃棄物の迅速かつ円滑な処理のため、広域処理の推進に取り組む」と述べた。
東京都の小池百合子知事は7月31日に馳知事と面会し、「廃棄物の処理のお手伝いも復旧・復興に大きな意味をなす」と語り、災害ごみを受け入れる方針を伝えていた。

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