下関市長、被爆地への旅行を「お悔やみトリップ」と発言…会見で陳謝も撤回は「考えていない」

山口県下関市の前田晋太郎市長が19日の市議会一般質問で、被爆地の広島や長崎などを旅行客が巡ることを「お悔やみトリップ」と発言した。前田市長は25日、記者会見を開いて陳謝した。
前田市長は、市も参加している西日本に欧米豪から観光客らを呼び込む官民組織「西のゴールデンルートアライアンス(連合)」に関する質問に答弁。誘客に向けて複数の街でストーリーを作ることが大事と主張し、「例えば(広島、長崎の)二つを回ったあとに四国でお遍路を回る。『お悔やみトリップ』じゃないけれども、滞在時間が拡大するわけですよ」と述べた。
記者会見で前田市長は「(被爆地を)軽んじたり、 揶揄 したりするつもりはみじんもなかった。広島や長崎、原爆の被害者団体などの皆さんには大変申し訳なく、深く反省している」と述べた。
発言を巡っては20日、市議7人が口頭で撤回と謝罪を求めたが、前田市長は撤回について「表現は悪かったが、今のところは考えていない」とした。

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