羽賀研二容疑者逮捕…タレント・暴力団幹部・司法書士を結んだ『接点』専門家が指摘する弘道会幹部の狙いは

タレントの羽賀研二容疑者ら7人が、ウソの不動産登記で強制執行を妨害したなどとして9月25日、逮捕されました。共犯者には暴力団幹部もいました。
■逮捕当日の朝にもSNSに投稿していた羽賀研二容疑者
<羽賀容疑者のXより> 「おはようございます。9月25日水曜日、今日の沖縄は雨のち曇り、最高気温は31度、波はべたです」
自身のSNSアカウントで沖縄の天気と波の様子を知らせるのは、タレントの羽賀研二、本名・當眞美喜男容疑者(63)です。この投稿からおよそ11時間後の午後5時半ごろ、愛知県常滑市の中部国際空港で飛行機を降り、愛知県警中警察署へと移送されていきました。 ウソの移転登記で「強制執行」を妨害したなどとして25日、愛知県警に逮捕されました。 舞台となったのは沖縄県の観光地、北谷(ちゃたん)町です。
去年6月、町内で所有していたビルと土地の差し押さえを免れるため、自身が代表を務める別の会社に所有権が移ったと装う、ウソの登記をした疑いなどが持たれています。
■タレント・暴力団幹部・司法書士を結んだ接点は…
今回の事件で羽賀容疑者とともに逮捕されたのは、名古屋を拠点にしてきた男たちです。ひとりは六代目山口組弘道会の幹部松山猛容疑者(69)。
そして日本司法書士会連合会の副会長を務める野崎史生容疑者(57)です。
タレントと暴力団幹部、司法書士を結んだ接点とは…。 捜査関係者によりますと、羽賀容疑者は過去の詐欺事件を巡りおよそ4億円の被害弁済を命じられ、強制執行で不動産が差し押さえられる可能性があったといいます。 その差し押さえを免れるため、羽賀容疑者は別の会社を設立し、司法書士の野崎容疑者がウソの登記をしたとみられています。
また、今回のビルと土地を購入するために、弘道会幹部の松山容疑者が関係する不動産会社などから4億3000万円を借り入れていました。
以前から羽賀容疑者と接点があったという暴力団の松山容疑者の狙いについて、暴力団に詳しいジャーナリスト、鈴木智彦さんに聞きました。
ジャーナリストの鈴木智彦さん: 「羽賀研二は一般人と違うのでネームバリューがある。例えば、宴会の場に呼べば多分すぐ来るでしょ、そういう意味でアクセサリーとしては利用できる。いざとなった時に担保を取り上げることで、貸した金は十分担保できると踏んだから貸しているんだと思います」
■暴力団に詳しいジャーナリストが思い出す約30年前の出来事
鈴木さんは、およそ30年前のある出来事を思い出したといいます。 鈴木智彦さん: 「1995年に、今は廃刊になった暴力団の専門の雑誌があって、そこの編集長をしていたんだけど、取材の時に暴力団事務所で初めて会った芸能人は羽賀さんだったんです。『こんな人、暴力団の事務所に来るんだ』とすごく記憶に残っている」
警察は、羽賀容疑者が名古屋をたびたび訪れ、暴力団幹部の松山容疑者と会うなど密接な関係にあったとみていて、事件に至る経緯を詳しく調べる方針です。

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