茅ケ崎市立小で性被害 男児、同じ日に「4人触った」 市教委は調査しない方針「性加害という言葉はそぐわない」

茅ケ崎市立小学校の2年生女児が複数の6年生の男子児童から下半身を触られる性被害を受けたとされる問題で、加害者側の男児らが同じ日に「悪ふざけで(2年生女児を含む)4人程度の体を触った」と説明していることが26日までに、分かった。一方で市教育委員会は他児童への影響を理由に校内調査をしない方針で、報道機関に対して「体に触った以上のことは確認できず『性加害』という言葉はそぐわない」との認識を示した。
市教委が神奈川新聞社の取材に対する文書での回答によると、男児3人は5月に「悪ふざけですれ違う児童の体に触ろう」と図書室や廊下を練り歩いた。うち2人が「おなかや脇腹、ベルトを着ける部分のあたりのどこか」にすれ違いざまに「ハイタッチをするような感じ」で触ったとし、残り1人は「触ったふりをしただけ」と説明。3人は女子児童だけでなく男子児童にも少なくとも1人に触ったとしている。
問題発覚後はインターネット上で市教委や学校側の対応に批判が集中。市教委は「誤解に基づく過剰な非難とともに犯人捜しで子どもたちの安心・安全が脅かされている」と指摘した。「性加害」と報じられていることに「重大な性犯罪行為が行われたと推測されることから実態をより適切に捉えた表現をしていただきたい」と報道機関に求めた。
これに対し、女児の保護者は「娘が受けたのは性被害。市教委は自分たちの責任を問われないために性加害事件と扱おうとしない」と行政側を批判。被害女児は新学期が始まってからも外出を怖がり、学校に通えない状態が続いている。

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