札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られた事件。起訴された親子3人のうち母親の浩子被告の4回目の裁判が開かれ、娘の瑠奈被告の発した言葉を録音した音声が流されました。中継です。
■依田英将アナウンサー:
定刻から8分ほど遅れて始まりました。1日午前11時過ぎから開かれている田村浩子被告の裁判ですが、現在、札幌地裁の中で証人尋問に向けての準備が進んでいます。今回の裁判ですが、今朝も多くの人が裁判所の前に列を作り、傍聴券を求めていました。
■傍聴に来た人:
Q今まで裁判を傍聴したことは?
「ないです。本当のことを聞きたいなと思った。」
「どういうことがあったのか今まで伝わってないことを生で聞きたいなと思っています。」
去年7月、札幌すすきののホテルで男性が殺害され、頭部が持ち去られた事件で札幌市厚別区に住む、親子3人が起訴されています。この内、母親の田村浩子被告は娘の瑠奈被告が殺害した男性の頭部を自宅に隠すことを容認したなどとして、死体遺棄ほう助などの罪に問われています。
1日の裁判の冒頭、弁護側は殺人の罪などに問われている瑠奈被告の発した言葉を録音した音声を流しました。このうち、母親の田村浩子被告は、娘の瑠奈被告が殺害した男性の頭部を自宅に隠すことを容認したなどとして、死体遺棄幇助などの罪に問われています。
今日の裁判の冒頭、弁護側は殺人の罪などに問われている瑠奈被告の音声を流しました。これは、修被告が瑠奈被告が将来的に精神科にかかる時に聞かせようと医者に聞かせようとして録音したもので、古いものでは2002年10月のものがありました。
数本に分かれていました。終始瑠奈被告は錯乱状態で、「私はあなたを殺したい」と英語で叫んだり、ひとりっ子にもかかわらず「私の妹」の存在をちらつかせる発言が何度もありました。
修被告に対してなぜ命令に従わないのかという趣旨の発言があったり、それに対して修被告がたしなめる様子も録音されていました。さらにたしなめた後には、瑠奈被告の獣のような雄叫びで叫ぶ姿も記録されていました。
前回の裁判では、検察側は浩子被告のスマートフォンを解析した結果、LINEで修被告に車のGPSの記録は残りますかなどと送っていたことに関する証拠を読み上げ、殺人に関して一家が関与していたとする証拠を提出しました。
この後は修被告の証人尋問が行われ、弁護側はこうした共犯を示す証拠に関する反論を行うとみられています。