台風17号(チェービー)は暴風域を伴うようになり、伊豆諸島・八丈島の東南東を北上中です。今日の午後にかけて関東に最も近づくとみられます。
台湾の南を進む台風18号(クラトーン)は今年2つ目となる、猛烈な勢力の台風に発達しました。先島諸島では影響の出るおそれがあるため警戒が必要です。
台風17号 関東や伊豆諸島の一部で雨風が強まる
▼台風17号 10月1日(火)9時
中心位置 八丈島の東南東約180km
大きさ階級 ／／
強さ階級 ／／
移動 北 35 km/h
中心気圧 985 hPa
最大風速 30 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 45 m/s
台風17号は中心付近の最大風速が30m/sと強まり暴風域が出現。三宅島では7時02分に最大瞬間風速17.3m/sを観測しました。また、外側を取り巻く雨雲が関東や伊豆諸島の一部にかかり始めています。
台風は北上を続けて今日の午後に関東に最も近づき、夜には温帯低気圧に変化する過程で強い勢力になる見込みです。その後は東寄りに進路を変えて陸地からは次第に離れ、明日2日(水)には温帯低気圧に変わる予想となっています。
影響範囲は狭いとみていますが、伊豆諸島や千葉県と茨城県、東北南部の太平洋に近いエリアは雨や風の強まりに注意が必要です。沿岸では高波にも注意してください。
台風18号 沖縄・先島諸島には明日から影響
▼台風18号 10月1日(火)9時
中心位置 南シナ海
大きさ階級 大型
強さ階級 猛烈な
移動 西北西 ゆっくり
中心気圧 915 hPa
最大風速 55 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 75 m/s
大型の台風18号(クラトーン)は猛烈な勢力となり、南シナ海をゆっくりと西北西に進んでいます。最も強いランクである猛烈な勢力の台風になるのは、中国やベトナムに甚大な被害をもたらした台風11号(ヤギ)以来、今年2つ目です。
明日2日(水)以降は台湾に近づく影響で勢力を落とすものの、徐々に進路を東寄りに変えて週後半には暴風域を伴ったまま沖縄の先島諸島に近づく予想です。沖縄では台風の接近に伴い、先島諸島を中心に暴風や大雨、高波などのおそれがあります。早ければ明日2日(水)頃から風が強まり始めるため、飛ばされやすいものは屋内へ片付けるなど早めに台風への備えを行ってください。
東シナ海に出た後も北上を続けるとみられますが、進路や勢力はやや不明確になっています。東シナ海で動きが遅くなり九州や本州方面にはすぐに進まないとしても、沖縄本島から西日本に湿った空気が流れ込み続けます。日本海に停滞する前線の活動を活発化させ、雨量が多くなる可能性もありますので、今後の情報に注意してください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の府県予報区は以下の通りです。（気象庁）
宮古島地方 10 %
八重山地方
石垣島地方 24 %
与那国島地方 30 %
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風17号の名前「チェービー（Jebi/）」は韓国が提案した名称で、つばめ（燕）のことをさす朝鮮語からとられています。台風18号の名前「クラトーン（Krathon）」はタイが提案した名称で、果物の名前（英名サントル）からとられています。