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Tetsushi Kajimoto
[東京 2日 ロイター] – 武藤容治経産相は2日の就任会見で、原発利用をゼロに近づけるとした自民党総裁選中の石破茂首相の発言について、「今は訂正されていると承知している」と語った。
石破首相は自民党総裁選への立候補を表明した8月の記者会見で、原発依存度をゼロに近づける考えを示したが、経済界から岸田文雄政権からの政策の継続性を疑問視する声が聞かれるなどし、軌道修正した。総裁選に向けた政策集では、「安全を大前提とした原発の利活用、国内資源の探査・実用化、地熱など採算性のある再生可能エネルギーの最適なエネルギーミックスを実現する」とした。
武藤経産相は会見で、電力需要と脱炭素電源の必要性が高まる中で「原発の最大利用は安全という前提の中で進めていく」と強調。石破首相とも認識を共有しているとした。
4年前に経産副大臣を務め、エネルギー政策に精通する武藤氏は、東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働について聞かれ、「要請は高まっているものと承知している」と述べた上で、「再稼働への理解が進むよう関係閣僚と緊密に連携しながら政府を挙げて取り組む」と語った。
(梶本哲司 編集:久保信博)