ジャニー喜多川氏による性加害を旧ジャニーズ事務所が認め、謝罪してから1年たったことを受け、元所属タレントらが9日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。「忍者」の元メンバー、志賀泰伸さん(56)は「事件を風化させてはならない」と訴えた。
参加したのは他に、中村一也さん(37)、長渡康二さん(41)。志賀さんは、旧事務所から名称変更した「SMILE―UP(スマイルアップ)」が進める対応について「補償の算定基準が明確でないし、被害者への誹謗中傷が続いている」と批判した。また、被害告発後にSNSなどで誹謗中傷されて昨年10月に亡くなった男性の遺族からの手紙が読み上げられた。遺族は、同社の東山紀之社長が海外メディアに「遺族に連絡を取った」と答えたことについて、「お会いしたことも、謝罪を受けたこともありません」と記していた。
スマイルアップによると、9月30日時点で、被害にあったと申告している999人のうち498人に補償金の支払いを行い、212人に被害が確認できなかったなどとして補償を行わないことを通知している。