祈祷 料名目で現金をだまし取ったとして、岩手、山形両県警の合同捜査本部は17日、宗教法人「大日院」(山形県酒田市)の僧侶真鍋明夫容疑者(67)(福島市)を詐欺容疑で逮捕した。
発表では、真鍋容疑者は2022年6月~今年3月頃、岩手県一関市の公共施設や山形県寒河江市のホテルで、両県の60~80歳代の男女3人に対し、「悪い因縁を取り除くため祈祷が必要。有名寺院に祈祷させる」などと言い、計8百数十万円を詐取した疑い。実際には有名寺院では祈祷は行われなかったという。捜査本部は認否を明らかにしていない。
捜査本部は、真鍋容疑者が15年頃から東北地方を中心に悩みを聞く「出張相談会」を開き、祈祷料などの名目で少なくとも330人の高齢者らから4億円を集めたとみて調べている。