東京都千代田区の自民党本部に火炎瓶が投げ込まれ、首相官邸に車が突っ込んだ事件で、警視庁は20日朝、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した職業不詳臼田敦伸容疑者(49)(埼玉県川口市差間)を同容疑で東京地検に送検した。
発表によると、臼田容疑者は19日午前5時43分頃、自民党本部前で警戒中の警視庁機動隊員らに高圧洗浄機のようなもので液体を噴射した後、火炎瓶を投げ、党本部の門扉と機動隊車両の一部を焼いた。約10分後、首相官邸前の防護柵に軽ワゴン車で突っ込み、警察官に発煙筒のようなものを投げた疑いで逮捕された。
車内にはガラス瓶に着火剤2本を貼り付けた複数の火炎瓶と、約20個のポリタンクがあり、中身はいずれも大半がガソリンだった。
同庁は19日夜、臼田容疑者宅を捜索。ガラス瓶25本が入ったダンボール箱やポリタンク、パソコンなど計50点を押収し、詳しい動機を調べている。