〈 《写真あり》「金髪で物静かなヤンキー」“北海道・大学生全裸死亡事件”逮捕の20歳女性2人の奇妙な共通点「『どうしよ、どうしよ』とよくテンパって…」 〉から続く
北海道江別市で起こった残虐な事件。被害者の長谷知哉さん（20）は10月26日早朝、衣服は身につけず、全身あざだらけの見るも無惨な状態で発見された。
逮捕されたのは八木原亜麻（あま、20）、川村葉音（はおと、20）、自称アルバイト従業員の少年（17）、自称高校生の少年（18）の4人。25日の深夜から長谷さんに暴行した疑いがかけられている。
「逮捕された4人のうちの1人、八木原は被害者と同じ中学の後輩です。2人は大学に入ってから交際関係にありました。被害者は8月ごろから周囲の友達に『彼女ができた』と嬉しそうに話していたと言います」（地元紙記者）
なぜ八木原は交際中の相手をこのような目に遭わせるに至ったのか。取材を進めていくと犯行の動機が少しずつ見えてきた。
犯行前日に2人が交わした会話
八木原亜麻と川村葉音は 同じコンビニでアルバイトとして働いていた 。そのコンビニによく来るという客が犯行前日の2人のやりとりを聞いていたのだ。
「八木原さんと川村さんがレジでお客さんの対応をしていたんですが、その途中で八木原さんが『私、彼氏いるんですけど』と突然切り出して。何かと思って聞いていると『1年後に別れるとか言われてて、意味わかんなくないですか』と彼氏に対する愚痴が始まったんです。『もう私に対する気持ちがない』ということにすごく怒っている様子でした」
それに対して川村は「ヤバいよねー」と便乗するような反応を見せていたという。
「八木原さんと川村さんが逮捕されたと聞いた時に、その日のやりとりが思い出されて、もしかしたら友達を集めて八木原さんの彼氏を殺したんじゃないかと……。案の定、その通りでした」
八木原と川村は中学校時代に出会った。川村のインスタグラムに八木原が度々登場するところを見ると、2人の親密さが窺える。大切な友人を傷つけられ義憤に駆られた川村が、仲間と共謀して八木原の彼氏を死に至らしめたのか。
「あの子やばくない？」と喋っていたら…
2人と接点があったという常連客からはまた異なる証言も出てきた。
「川村さんは八木原さんを中学から知っているとは言わず、最近知り合ったというような言い方をしていました。『ドライブに誘われちゃって、今度一緒に行かなきゃいけないんだよね』とか、八木原さんのことはどちらかというと嫌いなように見受けられました」
八木原は挙動不審なコンビニ店員として知られていた。
「川村さんと話すようになる前、友人とそのコンビニに行った際に、八木原さんが品出しをしていたんです。ところが彼女、突然作業をやめてこっちに振り返ってニヤッて笑ってきたんです。すごく変な子だなって思って、友人に『あの子ヤバくない？』と喋っていたら、川村さんが話しかけてきた。川村さんも『あいつ変だよね』っていう感じで言っていました」
仲の良い地元からの仲間とあえて距離を置くような物言い。一方で、川村が被害者に暴行するに至ったのは、傷つけられた八木原を守るためだったのかもしれない。
事件の全容解明はこれからだ。
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（「週刊文春」編集部／週刊文春 電子版オリジナル）