偽のシャネルの香水を製造・販売、新型コロナの助成金6700万円もだましとったとして詐欺や商標砲違反の罪に問われた化粧品販売会社社長の男の裁判で、名古屋地裁は3日、懲役5年の判決を言い渡しました。
判決によりますと、愛知県瀬戸市の化粧品販売会社の社長中嶋恒彦被告(40)は、自ら手掛ける香水をエタノールなどで薄めて、「シャネル」の香水だと偽ってインターネットで販売したほか、国から新型コロナに関する助成金6700万円余りをだまし取りました。
名古屋地裁の久禮博一裁判官は「犯行は組織性・常習性がうかがわれ、実質的経営者として共犯者らに指示した犯行の首謀者である」などと指摘。
検察側の求刑8年に対して、懲役5年の判決を言い渡しました。判決を受けて中嶋被告は「厳粛に受け止め、刑を受け入れたい」と話しました。