秋田新幹線の雪の中の立ち往生、回送列車のパンタグラフ衝突が原因か…帰省客ら3650人に影響

29日午後10時35分頃、JR田沢湖線刺巻(秋田県仙北市)―奥羽線神宮寺駅(同県大仙市)間で停電が発生し、同じ線路を走る秋田新幹線が盛岡―秋田駅間で運転を見合わせた。停電で下り2本が立ち往生し、30日までに上下線計16本が運休・区間運休して帰省客ら計約3650人に影響した。
JR東日本秋田支社によると、停電で秋田行きの「こまち43号」と後続の「こまち45号」が停止した。43号は車両の一部が鶯野駅(大仙市)に入った状態で、電気や暖房も止まったため、乗客約260人を駅に降ろし、タクシーなどで近くの駅に避難させた。
45号は田沢湖駅(仙北市)に停止し、電気が使えたため乗客約230人は車内で過ごし、午前8時10分頃からバスで目的の駅まで移動した。大仙市の実家に帰省する途中だったという東京都の20歳代女性は「車内の照明が明るくてなかなか寝付けなかった。実家に着いたらベッドに飛び込みたい」と疲れた様子だった。
同支社によると、停電の発生前後に秋田駅に向かっていた回送列車のパンタグラフが破損していたことから、パンタグラフが何かに衝突したことが停電の原因とみて調べている。

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