JR東日本は6日、走行中の東北新幹線の連結器が外れたトラブルを受け、原因が判明して対策が完了するまで東北、秋田、山形各新幹線の連結運転を取りやめる方針を明らかにした。秋田、山形両新幹線約60本で盛岡駅や福島駅での乗り換えに伴う遅れが発生する可能性があるほか、東北新幹線も一部で車両数を減らして運行するという。
JR東によると、6日午前11時30分頃、東京発新青森・秋田行き東北新幹線「はやぶさ・こまち21号」が、時速約60キロで走行中の上野―大宮駅間で連結器が分離し、JR西日暮里駅(東京都荒川区)付近で緊急停車した。こまち側に連結を解除したとみられる痕跡があったという。はやぶさ(10両)には441人、こまち(7両)には201人の乗客がいたが、けが人はいなかった。
東北新幹線は昨年9月にも、宮城県内を走行中の「はやぶさ・こまち6号」で連結器が外れ、緊急停車するトラブルがあった。
国土交通省は、車両を所有するJR東とJR北海道に対し、原因究明と再発防止策の検討を指示。運輸安全委員会は、調査官3人を派遣し、事故につながる重大インシデントとして詳しい原因を調べる。