兵庫県香美町の旅館「三七十館」で食事をした18人が下痢やおう吐などの症状を訴え、一部の人からノロウイルスが検出されました。
兵庫県の豊岡健康福祉事務所によりますと、3月21日、香美町内の事業所から「19日夜に三七十館で職場のグループ13人で会食をした。翌日から9人が下痢・おう吐・発熱などを発症した」という連絡がありました。健康福祉事務所が調査したところ、19日にこの旅館を利用した36人のうち、22歳~69歳の18人が食中毒の症状を訴えていることがわかったということです。入院した人はおらず、全員快方に向かっているということです。
健康福祉事務所は、18人に共通する飲食物が三七十館が提供した食事以外にないことや、一部の利用者や調理した人からノロウイルスが検出されたことなどから、この旅館の食事を原因とする食中毒と断定。3月25日まで4日間の営業停止を命じました。
健康福祉事務所は、調理前、食事前やトイレに行った後は石けんを使い十分に時間をかけて手を洗うなどして、ノロウイルスによる食中毒に気をつけるよう呼びかけています。